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ジモトデザイン

ミツウマ/小樽市

「強くて履き良い」という製品のイメージを3頭の馬に重ねたロゴマーク

2025.03.24 UPDATE

 1919(大正8)年に日本初のゴム長靴メーカーとして創業した「ミツウマ」。同社は、小樽市民にとって地場企業の象徴的存在であり、市内の花園公園通りに架けられている「ミツウマ」のアーチ型広告看板は、街のシンボルとしても親しまれています。

花園公園通りのアーチ型広告看板

 1930(昭和5)年、現在のミツウマが北海道ゴム工業から「三馬護膜工業」と改称した時に生まれたコーポレートマークが、通称・ミツウママークです。初代社長の中村利三郎が、大正中期に良質かつ丈夫な織物を「三馬印」と呼んでいたことにあやかって、ゴム靴の一級品に三馬のマークを付けたのが始まりといわれています。「三馬」の由来は、「馬の最も尊きを竜馬(りゅうめ)と名づけ、次を神馬(しんめ)、次を駿馬(しゅんめ)とす」という、中国故事に登場する「竜・神・駿」の三馬を表したもの。以降、時代に合わせてアップデートしながら、今日のデザインに至っています。

最近店頭に並ぶアパレル商品のラインナップも増えているが、こちらは昔から工場の作業員がかぶっている非売品の帽子。岡田さんいわく「社員は普段から見慣れているせいか熱烈なファンは少ないですが(笑)、このマークは私たちにとって親しみや安心感を与えてくれるシンボル的な存在ですね」。

 長い時を経て、大切に受け継がれてきたミツウママークですが、2000年代に入り「古くからのファンには高い知名度を誇っていたものの、若い世代へのアプローチができていないことが大きな課題と感じていました」と語るのは、同社総務部の岡田秀敏さん。どうにか若者にアピールできないかと考えていた中で、風穴をあけてくれたのは過去にミツウマを取材したテレビディレクターでした。「彼が独立した時に、『最初の仕事は、一番やりたかったことにチャレンジしたい。ミツウマのマークを使ったアパレルやグッズの製作と販売を任せてほしい』と言ってくださって。現在も当社の従業員と同じくらい…いえ、それ以上にミツウマ愛を持ってプロモーションに尽力してくれています」。これをきっかけにアパレル商品の販売をスタート。ちょうど「ミツウマ」創業100周年の節目の年(2019年)でした。

ここ数年、一番人気を誇るスノーブーツ。

 帯広のばんえい競馬場にポップアップストアを展開し、その日のメインレースのスポンサーになるなど、競馬ファンにも徐々に広がりを見せているミツウママーク。さらに現在は海の磯焼け対策の取り組みとして、ウニの殻を再利用し、ゴムに混ぜるウニ殻肥料の試験を実施。その新事業のブランドマークとして、ミツウマをもじった「ミツウニ」というネーミングとマークを発案し、SNSで話題になっています。

さらに、直営のECサイトをリニューアルし、ミツウマの歴史や馬マークを生かしたサイト作りも計画中。3頭の馬が小樽から世界へ、のびやかに駆け出していく未来が楽しみです。

昔ながらの黒長靴「艶半長並底」。

DATA

株式会社ミツウマ 
小樽市奥沢4丁目26番1号 
TEL 0134-22-1111
https://www.mitsuuma.co.jp

ショップミツウマ楽天市場店
https://www.rakuten.co.jp/auc-mitsuuma/
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