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つくる人

ひづめみか〜る/函館市

雑貨デザイナー・イラストレーター

2022.03.30 UPDATE
作る人

 
 日本の「かわいい」を牽引する雑貨ブランド「SWIMMER(スイマー)」。22年間、看板デザイナーとして活躍したひづめみか~るさんがブランドの終了をきっかけに、「今後のことをゆっくり考えてみよう」と、故郷の函館に戻ったのは6年前のことです。
 洋裁・和裁の学校を営む家庭で育ち、幼い頃から着てみたい服の絵を描いて母親に作ってもらうなど「欲しいものは自分で作る」ことが当たり前だったみか〜るさん。キャラクター入りのハンカチや小物を紙で再現することも大好きで、小学校高学年の時、作品を見た担任教師の「将来、仕事にできたらいいね」という言葉に「こういうことが仕事になるんだ!」と新鮮な驚きを覚えたそう。

函館山ロープウェイ開業60周年記念イラスト。 ロープウェイ山麓駅に飾られています


函館山ロープウェイでは縄文イラスト展示も見ることができます

 描くこと、作ることの楽しさ、そして、それが仕事になることを知ったみか~るさんは、再び函館の街に戻り、東京、大阪での個展を経て2017年に函館蔦屋書店でイベントを開催。「イベントを通して、スイマーや私の存在を知った方が声をかけてくれるようになりました」と言うように、FMいるかのラジオ番組出演や地元菓子企業のパッケージデザイン、「北海道・北東北の縄文遺跡群」をPRする菓子やラッピングバスのデザインなど、徐々にみか〜るさんの世界が街に広がっています。

縄文文化をPRするラッピングバスは車内も イラストでいっぱい!(写真提供/函館バス)

 「懐かしい風景や、港から聞こえる船の音が心地よく、函館は時間がゆっくり流れています」と話すみか~るさんは、「スイマー時代に制作した帽子スタンド(写真・右)が、函館の老舗銭湯の屋根と壁の配色と同じだったことに気づき、改めて函館の色彩感が身体に染み付いていたことを実感しています」と笑います。2020年にはスイマーが復活し、ディレクターとして再び関わることに。「どこにいても活動ができる時代です。海外のお仕事も楽しいなぁと思って、今は英語を勉強中。世界を自由に行き来できる時代に早くなりますように!」。
 年齢も、性別も、国境も越えて、みか~るさんの「かわいい」が広がっていきます。

左から「縄文クランチチョコレート」、函館の色彩感が身についていることを認識したという帽子スタンド、北海道製菓の「かぼちゃカンパン」

Profile
 

ひづめみか〜る

女子美術短期大学卒業。1995年よりスイマーのデザイナーとして活躍し、現在は函館を拠点に活動中。2020年より新生スイマーのディレクター&デザイナーに就任。毎週土曜日、FMいるかでレギュラー番組も放送中。

●スイマー公式WEB
https://www.pattys.jp/swimmer

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