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「北海道戯曲賞」3年ぶりの大賞作品決定

希望の大地の戯曲賞

2022.03.30 UPDATE

全国に門戸を開き、次代を担う劇作家や優れた作品を発掘するとともに、道内外の作家が互いに競い合うことにより、北海道における演劇創作活動の活性化を図ることを目的に設立された「北海道戯曲賞」。今年度は全国から137本の応募があり、最終選考会にて審査員が議論を重ねた結果、大賞に南千住回遊野外劇『リアの跡地』(葭本未織/兵庫県)が選ばれました。なお、優秀賞は該当作品がありませんでした。

●大賞(賞金50万円/記念楯)

大賞作品:南千住回遊野外劇『リアの跡地』
作:葭本 未織さん(兵庫県)

1993年生まれ。神戸を中心とした関西圏と東京の2都市で活動する劇作家・フェミニスト。少女都市主宰。gekidanU・うさぎの喘ギ所属。2歳の誕生日に阪神・淡路大震災で被災。生家が全壊し、仮設住宅で育った。その経験から、社会的弱者を主役に、抑圧への抵抗・困難からの克服の物語を、当事者意識をもって上演している。2015年『聖女』で第60回岸田國士戯曲推薦。2018年『光の祭典』で平成30年度アイホールbreak a leg 選出。どちらもPTSDに苦しむ女性を主役に、震災と性暴力の被害を重ね合わせ、心の復興を描いた。2021年より南千住を拠点に活動するgekidanUに所属。また、#KuToo署名発信者でアクティビストの石川優実氏、NPO青い空―子ども・人権・非暴力と共同で、国際女性デーによせて『バレンタインデーにみんなで踊ろうブレイクザチェーン』を開催(豊島区共催)。演劇やダンスを通して、暴力の無い社会を実現するための活動を続けている。

●優秀賞 該当作品なし

【応募総数】137本
【最終審査日】2022年3月2日(水)
【最終審査員(五十音順)】
 江本 純子(毛皮族・財団、江本純子)
 桑原 裕子(KAKUTA)
 斎藤 歩(札幌座)
 瀬戸山 美咲(ミナモザ)
 古川 健(劇団チョコレートケーキ)

※受賞作品及び審査員の選評は、北海道文化財団ホームページ・北海道戯曲賞(https://haf.jp/gikyoku.html)で公開しています。

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