東京。現在。いつものファミレス。中華店の洗い場の男1と、戸籍がなく職もない男2がくだらない話をしている。ドリンクバーで3時間もこうしている。テーブルの上にはたくさんの飲み終わったコップが並んでいる。二人共、あの町にゆかりがある。三十年前、地震のあったあの町に。
第10回北海道戯曲賞(応募総数141作品)の大賞に選ばれた七坂稲作『迷惑な客』を、ジョブキタ北八劇場で上演します。
演出を手がけるのは、北海道戯曲賞審査員で岸田國士戯曲賞を受賞するなど、劇作家、演出家、ドラマ脚本家と幅広く活躍するサンプルの松井周。出演者はすべてオーディションで選ばれました。
作 七坂 稲
演出 松井 周(サンプル)
出演 梅原たくと(ELEVEN NINES) 、ポロミン、福永知花 ※写真左より
松井周コメント
どこから読んでも面白い作品です。3人の登場人物たちはそれぞれクセが強く、圧倒的な存在感でページを占拠しています。
なんとかして彼らを三次元の世界に呼び込みたいからこそ、俳優オーディションを行い、素晴らしいキャストに出会うことができました。
とはいえ、作者の七坂稲さんが用意した物語世界は決して楽な環境ではありません。
この現実と地続きとも言える物語世界で、キャストが登場人物の姿を借りてどのように生きてみるのか。
強く言えば「営み」であり「抵抗」であり、でも力を抜けば「冴えた雑談」のようなものをジョブキタ北八劇場で披露したいです。
どうぞご期待ください。
東京。現在。いつものファミレス。中華店の洗い場の男1と、戸籍がなく職もない男2がくだらない話をしている。ドリンクバーで3時間もこうしている。テーブルの上にはたくさんの飲み終わったコップが並んでいる。二人共、あの町にゆかりがある。三十年前、地震のあったあの町に。
2025年11月 15日(土) 13:30開演(★1) 18:00開演(★2)
16日(日) 13:00開演
※開場は開演の30分前
※11/15(土)は終演後にアフタートークがあります
★1登壇者 松井 周/七坂 稲
★2 登壇者 松井 周/福原 充則(劇作家・演出家)
ジョブキタ北八劇場
(札幌市北区北8条西1丁目3番地「さつきた8・1」2階)
https://kita8theater.com/
前売券 一般/3,500円 U25/2,000円 ※全席自由/税込
当日券 一般/4,000円 U25/2,500円
※U25=2000年以降にお生まれの方(未就学児除く)であれば学生に限らずご購入いただけます(オンラインでの購入可)。ご来場時に生年を証明できるものをお持ちください。生年を証明できない場合は一般料金との差額をお支払いいただく場合がございます。
※車椅子席をご希望の方は事前に北海道文化財団(TEL 011-272-0501)までご連絡ください。
※未就学児童の入場はご遠慮ください。
※チケットの払い戻し、観劇日時の変更はできません。
※前売券が売り切れた場合は当日券の販売はございませんので、あらかじめご了承ください。
■ 札幌市民交流プラザチケットセンター
(札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ2階/営業時間10:00~18:00 水曜・休館日除く)
■ 道新プレイガイド
①TEL 0570-00-3871(営業時間10:00~19:00 火曜定休)
(札幌市中央区南1西1-8-2高桑ビルMARUZEN&ジュンク堂書店札幌店地下1階)
②オンラインストア
③セイコーマート店内マルチコピー機(セコマコード:D25111504)
※セイコーマートでの販売期間は公演日の7日前までになります。
■ チケットぴあ (Pコード:536-804)
■ ローソンチケット (Lコード:11506)
■ エヌチケ
▼公演に関するお問い合わせ
公益財団法人北海道文化財団 TEL 011-272-0501(8:45-17:30 土日祝除く)
1976年 福岡県生まれ、兵庫県在住
1995年 市民参加で演劇を開始する
1997年 神戸のアマチュア劇団の演劇塾に入塾。
卒業後は自主公演などを行い、20003年まで活動
2021年 『再生』で「日本の劇」戯曲賞2021佳作。翌年、リーディング公演を行う
2023年 『たらちねの僕』をH.H.G+ により上演
2024年 『迷惑な客』で第10回希望の大地の戯曲賞「北海道戯曲賞」で大賞
同年、『海ではないから』で「日本の劇」戯曲賞2024佳作
1972年東京都出身。1996年俳優として劇団青年団に入団。作・演出を手がけるようになり、2007年劇団[サンプル]結成、青年団から独立。近年の脚本・演出作は、北九州芸術劇場クリエイション・シリーズ『イエ系』、KAATキッズプログラム『さいごの1つ前』、ハレノワ創造プログラム『終点 まさゆめ』など。2011年『自慢の息子』で第55回岸田國士戯曲賞受賞。伊、仏、米、台湾に続き韓国では2020年から3戯曲が翻訳上演されるなど国内外から評価を受けている。またNHKが立上げた脚本開発特化チーム<WDR>のメンバーに選ばれ、NHK土曜ドラマ『3000万』の脚本を手がける。2020年より「演劇」を通して世の中に思いをめぐらそうと立ち上げたスタディ・グループ、「松井周の標本室」を運営している。